2006年01月02日

酒蔵を改装した女性に人気の創作仏蘭西懐石「高砂茶寮」

高砂茶寮0
 「高砂茶寮」をみなさんご存知でしょうか。現在の白山市(以前は松任市)の中心市街地にある創作仏蘭西懐石のお店です。と、書くとやたらと高級な隠れ家的お店みたいですが、ここは若い女性を中心に非常に高い支持を受けているお店で、コストパフォーマンスも高く、なかなかオススメなのです。そして、予約をしていかないとほぼ入れないお店となっています。

先に一応オフィシャルWEBサイトを紹介しておきます。
「高砂茶寮」オフィシャルWEBサイト

 さて、どんなお店でどんなお料理が出てくるのでしょうか。


■お店の立地・外観など
高砂茶寮1高砂茶寮2
 お店へのわかりやすい行き方は8号線の王様の本のところから、旧松任市の中心市街地(今もJRは駅名は、松任駅。)へ向かって入っていきます。そのままひたすら中心商店街を進み、中町交差店を少し過ぎたあたりの左手に「高砂茶寮」はあります。駐車場も完備していますが、場所がわかりにくかったり停めにくかったりするので、一度お店の方にお尋ね頂いた方が良いと思います。お店の前あたりに2箇所、ちょっと離れたところに1箇所あり、それなりに台数はありますが、特に美味しい日本酒を飲めるお店なので、なるべく乗合で行かれた方が良いです。
 お店の外観は、ちょっと和菓子屋のような感じです。中心市街地も随分衰退してしまったので、夜は車ばかりが道路を走るうら寂しい界隈になってしまっています。その中にポツリと佇む「高砂茶寮」は、なんとなく周囲に溶け込みながらも主張しているような感じです。

■お店の内装・雰囲気
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高砂茶寮6高砂茶寮7高砂茶寮8
 お店に入るとすぐに売店があり、売店と言うかミュージアムとも言えるのでしょうか、むしろお土産処といったところでしょうか。そこを通過して、中に入っていくようになっています。そうです、ここはもともと「金谷酒造」という酒造メーカーの酒蔵を改装してオープンさせたお店なのです。ですので、お店へのアプローチがこのようにちょっと変わっているのです。途中で下駄箱に靴を脱ぎ、蔵の中の部屋へ案内されます。部屋は2階建てになっており、一階がテーブルチェア、2階がお座敷のようになっており団体の利用も可能です。
 お店の感じはどういったら良いでしょう、緋毛氈を一面に敷いたような鮮やかな光景です。戦国時代の洋風間と言うとたとえやすいような気がしますが、写真をご覧になっていただければと思います。
 1階の奥には金谷酒造のブランド「高砂」の大看板がかかっていました。

■さて、食べませう!
高砂茶寮9
 ここのお店はメニューは、コース料理一つしかありません。そして10品出てきて、お値段は2940円なのです。この雰囲気で、このお値段の料金ではほぼ完全予約制のようになってしまうのも、無理ありません。そして、もちろんフルコースでお料理を楽しむことができるのです。毎月メニューが替わり、そのため毎月通われている方も結構いるようです。
 さてさっそくお料理の紹介の方に参りましょう。

高砂茶寮10
 まず出てきたのは、カニとリンゴのサーモン包み、おろしビーツポン酢ソースです。まるでリンゴのように見える美しいサーモンの中に、カニとリンゴをお酢で〆たようなものが入っています。ちなみにビーツとは、砂糖大根の仲間で、赤い見た目から「火炎菜」とも呼ばれています。基本的には大根おろしのポン酢仕上げのような味なので、嫌な味なわけありません。いきなり視覚からやられてしまうような前菜です。

高砂茶寮11
 次はきのこのココットプリンあんかけ風。ココットとは、この白い小さな陶器皿のことを言います。ココット皿などと呼ばれていますね。狭義ではもっと厳密な意味らしいですが、詳しいことはわかりません。風味豊かなキノコのあんかけの下に上品な茶碗蒸しのような層があり、さらにその下に甘味のある豆腐が敷いてありました。

高砂茶寮12
 舌平目のリングフリット・アボガドのフリットと一緒にカレークリームソースです。巻き揚げた舌平目は肉厚に仕上がっており、食べ応え十分。見た目も良いですが、これぞフレンチというような食べやすさです。しっかりトマトまで揚げてあり、彩りだけでなく風味の調和も図っています。お皿もなかなか素敵です。

高砂茶寮13
 酒粕パンとごまパン。どちらもしっとりとした風味でかつもちもちしています。おかわりしたいですが、どうなんでしょう。

高砂茶寮14
 大根のスープ酒粕仕立。先ほどの酒粕パンにつづいて酒粕シリーズです。パンにつけて食べても美味しいし、そのままいただいても美味しいです。味付はあっさりしていますが、酒粕の甘い香りが食欲を増進させるようです。
 
高砂茶寮15
 鱈のポアレと白子の天ぷら、水菜のジェノベーゼ風ソース。これまた見事に美味しい一品です。バジルではなく水菜で作ったというソースは、優しい風味でありながら、鱈や白子に新しい味わいを与えています。バジルで作ったならば、きっと白子には合わなかったかもしれません。

高砂茶寮16
 高砂大吟醸のグラニテ。魚料理と肉料理の間に出てくるグラニテですが、ここの高砂大吟醸を使ったほんのり大人味に仕上がっています。アルコールが抜けきってませんので、運転には支障なさそうですが、お酒に弱い人は少し反応がありそうです。ですが、なんともいえない美味しさですよ。

高砂茶寮17
 続いて肉料理。牛肉のグリル特製XO醤ソース。これまたウマイ。旨い!添えられた付け合せの野菜の彩り感もなかなかですが、基本的にXO醤なんで、とても美味しい焼肉を食べた感じです。肉も柔らかくあっというまに食べてしまいました。

高砂茶寮18
 最後の〆は、フカヒレのあんかけ酒造用好適米ライス(五百万石)です。酒造用のお米「五百万石」を使った雑炊仕立てのご飯です。酒造用なので、熱が加わると糖化が早く、口に中に広がるなんとも言えない甘味はたまりません。こんなご飯を食べることができるのも珍しいです。

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 そしてデザートとコーヒー。

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 手前に見えるのが、ほうじ茶とホワイトコーヒーの2重奏ブラマンジェ。奥に見えるは、いちごの入った酒粕ココアロール。あとは、メレンゲと生クリーム、抹茶アイスでした。かかっているソースはどちらともキャラメル味。しっとり甘く満足のデザートです。

■総評
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 一品一品のお料理は少なめですが、その分多くの品が出てくるので十分お腹がいっぱいになります。お料理はいつもながらに美味しく、このお値段でこのお料理があたりまえ品質ででてくることに、大変満足できるでしょう。ただ、お店の人が次々とお料理を持ってきてはお皿をさげていく様に一種の「処理」的な印象を受けてしまったのは気になる点です。まぁ、だからといって粗相しているというわけではないですが、贅沢をいえばそこを改良していただければ、もっと素晴らしいお店になるのではないかと思ったりしました。デートとか、記念日にも最適ですよ。

■料金
10品のコース2,940円(メニューはこのコースのみです。)

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■お店データ

「高砂茶寮」

住所    石川県白山市安田町3-2
電話   076-274-1177
定休日  不定休
営業時間 AM11:30〜14:30 PM5:30〜PM9:30

「高砂茶寮」地図


「高砂茶寮」オフィシャルWEBサイト
posted by カワイナルキ at 23:33 | Comment(11) | TrackBack(2) | フレンチ

この記事へのコメント
わお、すごく詳細な解説と写真ですね。
TBありがとうございました。
こちらかもTBしておきます。
Posted by 遠田幹雄 at 2006年01月03日 13:11
明けまして おめでとうございます。
本年も楽しく覗かせて頂きますので、
ど−ぞ宜しく。

そそられる店ですが、まだ行ったことがないです。
料理に関しては、酒蔵の料理好きな店主が趣味で始めた店とは思えないほど完成度が高いと聞いてます。
きっとサ−ビスのレベルはまだ追いついてないんでしょうね。
Posted by カレ−女 at 2006年01月03日 14:29
カワイさんあけましておめでとうございます。
今年もうまそ〜な写真とコメント楽しみにしてますが
お忙しいときもあろうかと思いますのでボチボチマイペースで頑張ってください。
お互いうまいもん(安くて!)情報交換よろしくお願いいたします。

新年早々、うまそうでノックアウトです。
ここは気になっていながらもまだ行けてないお店。
昼も夜も同じ値段だから夜行きたくなりますね。
でも仕事の関係で昼の方が行きやすかったりするのですが(笑)

メレンゲの雪だるまが可愛い・・癒されますぅー。
Posted by BOWWOW at 2006年01月04日 01:29
 ちなみに補足として、訪問したのは先月の26日のことでした。メニューが一月からまた新しくなっておりますので、公式サイトなどでチェックしておいてくださいね。

>遠田さま
 コメントありがとうございます。またご縁ありましたらトラックバックさせていただきます。またよろしくお願いします。

 遠田さんのサイトでも高砂茶寮のキレイな店内写真が数多く掲載されていました。みなさまそちらの方も合わせてご覧いただくと良いかもしれません。


>カレー女さん
 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
 さて、高砂茶寮ですが、どこで修行されたのかは存じ上げませんが、料理の独自性というか、はたまた日本酒との調和のとれたフレンチの発想法と申せば良いのか、このようなものをまとめあげることができるということは見事だと思います。
 ま、サービスのことを言い出すと、なかなか合格点まで達するお店というのは、高級なお店が多くなってしまうので、仕方ないのかもしれませんけれど。

>BOWWOWさん
 ありゃ、BOWWOWさんも未食のお店とは驚きです。仕事中に行ったら一時間ぐらいじゃ終わらないと思いますので、ヤバイんじゃないかと思います(笑)。でも、仕事中に打ち合わせと称して、ここで食べるというのもなかなか素敵な話です。(しかも経費で。)

 そういえば、その前の年はクリスマスの少し前ぐらいに食べた記憶がありますが、デザートがその時だけ特別にパワーアップしていたような気がします。いつもの倍くらい。
Posted by かわい at 2006年01月04日 11:56
あけましておめでとうございます。

はじめまして!週末あたりに金沢へ旅行をしようと思っているのですが、心配なのは雪でして・・・旅行できるような感じでしょうか?
教えてください。よろしくお願いします。

Posted by アンリ at 2006年01月04日 14:55
>アンリさま
 そうですか。金沢にいらっしゃいますか。ようこそ、ようこそ。

 こちらの雪は現状ではたいしたことはありません。山の方へいけばそれなりに積雪があろうかと思いますが、金沢あたりでは現在多くて2〜3cm。旅行されるにしても問題ないレベルだと思いますが、充分な防寒と滑りにくい靴を履いてこられることをオススメします。夜は道路が凍結します。

 ただし、今日から1週間以上雪の日が続くということですので、天候はあまりよろしくないと思われます。

参考:
http://www.jma.go.jp/jp/week/325.html
Posted by かわい at 2006年01月04日 17:04
お返事ありがとうございます。

そうですか。。。天候が悪いのですね。
でも、2〜3cmくらいなら支障がありませんね。
イメージ的には壁一面化と思っておりました。
貴重なご意見感謝いたします。
Posted by アンリ at 2006年01月06日 23:08
あさぴーさんのブログからこちらにたどり着きました。
紹介記事を参考にして本日行ってきました。
1月メニューも魚介類や鴨や牛肉など変化に富んでいて美味しかったですよ。
ただ、デザートが果物と野菜のチョコフォンジュだったのですがレンコンとチョコはミスマッチのような気がしましたが、雰囲気やコストパフォーマンスは最高ですね。
雪と蔵の風景が良かったです。
これからも参考にさせていただきますので頑張ってください。
Posted by 和菓子 at 2006年01月07日 01:23
至急;
>アンリさま
 おとといから本日未明まで結構雪が降り積もり、雪かきをしていないところでは現在積雪40cmぐらいまでいっています。交通渋滞などがひどく観光は結構大変かもしれません。大きな通りはほぼ完全に除雪されているので、移動には問題なさそうですが・・・。
Posted by かわい at 2006年01月07日 09:26
>和菓子さん
 一月メニュー行かれましたか。ここの記事を参考にしていただいたみたいで素直に嬉しいです。いつも食べた後の満足感は、幸せな気持ちにさせてくれる素敵なお店だと思います。

 個人的にはレンコンをチョコにつけて食べるのは僕も苦手な気がします(笑)。ですが、一度試してみたい気もする怖い物みたさみたいなものもあります。

 これからもまたいろいろ美味しい情報ありましたらよろしくお願いします。
Posted by かわい at 2006年01月10日 01:27
はじめまして。
金沢へ旅行してきました。
カワイさんのこの記事を読んでいたので、
最終日に空港へ行く途中で松任で降り、「高砂茶寮」で食事をしました。
とても素敵なお店を教えていただき、ありがとうございました。
他の記事も色々と参考にさせていただきました。
「高砂茶寮」の記事をUPする際は、TBさせていただきたいと思っています。
よろしくお願いいたします。
Posted by Ricette at 2006年03月29日 17:09
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Tracked: 2006-01-03 13:13

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